霊園を使用する時には様々な規定がある

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霊園を使用する時には様々な規定があるブログ:10月30日


僕は今まで生きてきて、
これまでおばあちゃんの泣き顔を見たことがありません。

喜怒哀楽がないというわけでなく、
ただ人生を知り尽くし、
すべてを受け入れているように見えるのです。

働いて働いてコロッと死んでしまったむすこの早すぎる死も、
その一年後に死を迎えた旦那の死も…

ただ仏壇をぼんやりと見つめて、
慣れた手つきで線香に火をつける姿こそが
僕がよく知るおばあちゃんなのです。

そんなおばあちゃんは
食べたいものにしても、旅行したい場所にしても、
「いいよいいよ、僕は何にもいらないよ…」と
照れくさそうに笑ってみせるばかりで…

「肩たたきをしてくれ」と
僕にねだったことなど、一度だってない人なんです。

頑張り屋で、頑固で、いつも謙虚で、
僕は心から安心のできる人でした。

一週間ほど前、僕は、
おばあちゃんの家を一年ぶりに訪ねました。

たわいもない話で盛り上がり、
夕方日も暮れてきたので帰ろうと鞄を持つと、
なぜか鞄がずしりと重いのです。

それは僕の鞄の持ち手が
引きちぎれるのではないかと思うほどの重みでした。

変だなと鞄を開けると、
そこには蜜柑がギッシリ詰まっていました。

僕がお礼を言って、
玄関を出ようとしたときには、
細かく折られた千円札を薄いティッシュで丁寧に包み、
真剣な表情で手渡してくれました。

「少なくてごめんね。なんか困ったときにでも使ってね」と
少し恥ずかしさ混じりの無邪気な笑顔で、
僕が見えなくなる寸前まで見送ってくれました。

おばあちゃんの優しさは、
本当に涙が出るほど嬉しかったです。
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